JALハワイ線の危険対象海域を迂回
4月4〜8日、北朝鮮が衛星運搬ロケットの打ち上げを表明しています。
この問題で、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)は、期間中、危険とされる日本海と太平洋の一部海域を飛行する便について、迂回措置をとることを決めました。対象となるフライトは、日本と欧州、そしてハワイを結ぶ一部の路線。各便とも、飛行時間に数分の遅れが出る見通しです。
日本航空は、パリやロンドン、モスクワやフランクフルトなど、欧州7都市と日本を結ぶ路線が、週に52往復あります。これらフライトの通常飛行ルートの多くが、今回の危険対象となっている日本海域を飛行します。このため、飛行ルートを北海道方面へずらすことに。
また、週49往復あるハワイ線の一部も、太平洋上の危険対象海域を通過するため、同様に迂回措置を決めました。この影響よるフライト時間の遅れは、それぞれ4〜7分とされています。
全日本空輸も同様に、週21往復ある日本と欧州を結ぶ3路線(パリ、ロンドン、フランクフルト)の飛行ルートが影響を受けるため、迂回措置をとります。迂回による遅れは5〜6分とされています。ハワイ線については、問題の海域上空は通過していないため、通常通りの飛行が予定されています。
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◎: 編集後記
日本政府は、今回のロケット実験を国連安保理決議違反として抗議するとともに、北朝鮮が強行する場合は、ミサイル防衛(SD)システムによる迎撃を視野に入れています。
一方、北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部は、3月9日の声明で、日米が迎撃した場合には「戦争を意味する」として、報復攻撃を加えると恫喝しています。
「平和を維持するのため」の迎撃も、迎撃される側にとっては捉え方がまったく違うことがよく分かります(って、当たり前ですよね)。
韓国の新聞、朝鮮日報は、本日3月14日、今回の北朝鮮の衛星運搬ロケットが長距離弾道ミサイルとして使用された場合、射程が7〜8000km以上に達し、アラスカ州全域が射程に含まれることを、米韓情報当局の分析として報道しています。
発射が成功した場合、北朝鮮が米国西部までを射程に収める大陸間弾道ミサイルの開発能力を確保したことになると、専門家は指摘。アメリカ合衆国にとって、北朝鮮のミサイルの開発は、「潜在的脅威」から「現実的脅威」になろうとしています。
去年(2008年11月19日)、一昨年(2007年12月17日)と行われた、ハワイ沖でのSM3実射訓練。
www.alohaclub.com/2008/11/20081121-vol3-no40.html
www.alohaclub.com/2008/11/2008111820081124-vol3-no39.html
www.alohaclub.com/2007/12/2007122320071229-vol2-no51.html
北朝鮮による衛星運搬ロケットの打ち上げを中止させることができればそれが一番良いのでしょうけど(「日米韓にとっては」の条件付きですが)、発射されたら、やはり迷わず迎撃ですか?
っつぅか、迷ってる暇、ありませんよねぇ、、、(困)
(Taka)